スーパーフォーミュラ 第1戦 富士

スーパーフォーミュラ 第1戦 富士

SF開幕! ワンデーレースを制したのは平川亮

4月9日、静岡・富士スピードウェイにおいて2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権が開幕。今回は1大会2レース制での開催となるため、この日は第1戦の予選と決勝が実施された。レースは予選3位スタートの#20 平川 亮(carenex TEAM IMPUL)が制している。

今シーズンは3大会で2レースを実施するスーパーフォーミュラ。結果全10戦でタイトルを行う。また、ノックアウト予選もQ1、Q2のみとなり、Q2では2組のQ1を経て合計12台によるポールポジション争いを繰り広げることになる。春の陽気に恵まれた9日は、午前9時30分から予選がスタート。気温16度、路面温度26度の中、Q1のA、B組予選が行われ、続いて午後10時5分からQ2がスタート。一方、気温は18度、路面温度は28度まで上昇。Q1の10分間に対し、Q2は7分での勝負ということでポジション取りを意識する中でのアタック合戦となった。

ここでトップタイムをマークしたのは#15 笹原右京(TEAM MUGEN)。昨シーズンまでコロナ禍で出走が叶わなかったドライバーのピンチヒッターを務めていたが、今年は念願のレギュラーシートを獲得。昨年、チャンピオンを排出したTEAM MUGENから参戦を果たすことになり、早速チームにポールポジションをプレゼントするという、最高のスタートを切った。2番手タイムはNo.53 佐藤 蓮(TEAM GOH)。今シーズン、スーパーフォーミュラにステップアップしたばかりのルーキーが大躍進を見せた。そして予選3番手には#20 平川 亮(carenex TEAM IMPUL)が続いた。

サーキット周辺の桜もほぼ満開を迎える中、早くも午後2時30分には決勝レースがスタート。さらに気温は23度、路面温度は30度まで上昇。現地のファンにとっては絶好の”観戦日和”になったが、41周の戦いは、思わぬ形でスタートを迎えることになる。なんと、ポールシッターの笹原はエンジンストール。後方の集団に飲み込まれ、大きく後退してしまった。代わってトップに立ったのは、平川。しかし、予選4番手の#4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が背後に迫り、6周目の1コーナーへ向かう中、逆転に成功してトップを奪った。そんな中、レースは10周を終えるとタイヤ交換のために7台が続々とピットイン。その中で真っ先にピットへ飛び込んだのが、#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)。予選6番手からのポジションアップを狙い、コース復帰後はハイペースで周回を重ねていく。一方、それを意識してか、2番手を走る平川は14周目の1コーナーへと向かう中でフェネストラズを逆転。ペースを上げて”見えない敵”である野尻の動きを牽制した。

その平川はトップで周回を重ねつつ、マイレージを重ねたタイヤでも好タイムをマーク。25周を終えてルーティンのピットインを果たし7.2秒のピット作業でコースに復帰する。その寸前に野尻に先行を許してしまったが、その後も2台はコースのあちこちで激しく攻防を続け、レースを大いに盛り上げる。結果、30周目のGTスープラコーナーで平川が野尻を逆転に成功、そのまま野尻を引き離す力走を見せた。

結果、平川が野尻に対して5.6秒強の差をつけてトップチェッカー。2020年開幕戦以来、自身通算3勝目の勝利を上げることになった。野尻に続いたのは、フェネストラズ。彼もまた、昨シーズンはコロナ禍で来日が叶わず、終盤まで参戦を見送るという不運に見舞われたが、今シーズンは初戦で早くも表彰台に上がり、しかと存在をアピールした。

予選正式結果
決勝正式結果

2レース制で行われる第2戦は、明日、4月10日(日)10:25から公式予選が、13:40から決勝が41周、最長75分で行われる。