8月26日、SUPER GT Rnd6が行なわれる鈴鹿サーキットにおいて、LEXUS GAZOO RacingとGTアソシエイションは、2017年シーズンからGT500クラスに、これまでの「RC F」に替わり、2016年1月デトロイトモーターショーで発表した新型ラグジュアリークーペ「LC500」をベースとしたマシンで参戦すると発表した。
「LC500」は、レクサスの新たなフラッグシップクーペとして誕生したモデルで、美しいデザインと「より鋭く、より優雅に」 をキーワードに、すっきりとして奥深い走りの実現を目指したという。国内では2017年春頃の発売予定だ。
トヨタ自動車の高橋敬三主査は「LC500はレクサスの次世代を象徴するフラッグシップクーペ。レクサスの挑戦的なデザインや走行性能の高さをアピールしたい。」と語っている。
また、GTアソシエイションの坂東正明代表は「GT500クラスは年々スピードを増し、各サーキットのコースレコードを更新している。世界最速のGTレースと自負しているが、行きすぎたスピード競争が事故を招くことを懸念している。技術進化に歯止めを掛けるつもりはないが、異次元とも言えるGT500のコーナーリングスピードを抑制するため、ダウンフォースを25%削減する。またコクピット内に後部隔壁の設置や、リアウインドウのカーボン化も認められる。」と語った。
この「LC500」をベースとした新GT500マシンは、2017年から採用される新規則に沿って、トヨタテクノクラフト(株)で開発が進められており、9月から実車テストが開始される。
なお、今回発表された新型マシンは、SUPER GT Rnd6の期間中、鈴鹿サーキットのグランプリスクエアで展示される予定だ。
(撮影:鉄谷康博・中村佳史)