SUPER GT RND7 Thai
平川亮／No.37 KeePer TOM’S RC F

今シーズン、新しく欧州ル･マン シリーズ（ELMS）参戦の道を選んだ平川亮。日本国内では、あえてシングルシーターのSUPER FORMULAをスキップ、SUPER GTに絞り込み、ELMSそして6月に開催されたル･マン24時間レースへ参戦。すべては世界耐久選手権（WEC）参戦を意識したチャレンジであることは言うまでもない。日本国内そしてヨーロッパでの武者修行という茨の道を選んだことで、ドライバーとしてグローバルに活躍できるよう、タフな選択肢によってスキルを磨きたいという、強い意思が感じられる。一方、SUPER GTでは、名門トムスから、ジェームス･ロシターとの新コンビを結成。開幕戦岡山で2位、第2戦富士で3位と極めて順調な滑り出しを見せたものの、その後は思うような結果を残せず、精彩を欠く事になっていた。しかし、第7戦タイで3戦ぶりの入賞を達成。最終イベントのもてぎ戦は、中止となった第3戦オートポリスの代替戦（第3戦）と、通常の最終戦の2レースあるだけに、海外で磨いてきた腕の見せどころになる。その巻き返しに、期待が集まる。

（文：島村元子　撮影：鉄谷康博・加藤智充）