6月30日(金)~7月1日(土)に鈴鹿サーキットでSUPER GT公式テストが行なわれた。今回は8月26日~27日に開催される第6戦鈴鹿1000kmに起用される第3ドライバーも参加。中でも#16 MOTUL MUGEN NSX-GTに乗るジェンソン・バトンと#19 WedsSport ADVAN LC500に起用された小林可夢偉に注目が集まった。
1日目は朝から雨。午前9時、多くのマシンがコースインするが、雨量が多くほとんどが数周でピットに戻ってくる。
その後雨量も減り各マシンが周回を重ねるが、30分程経過した時点で#35 ARTO 86 MC 101がダンロップコーナーの先でコースアウトし赤旗中断。60分が過ぎセッションは再開されるが、またもや豪雨がコースを襲い、ピットレーンには水たまりができるほど。残り約30分で雨量が少なくなり、各車がコースインするが、10分後に1コーナーで#31 TOYOTA PRIUS apr GTがスポンジバリアに衝突し再び赤旗中断。再開後残り10分ほどで午前のセッションが終了した。
昼前には雨が上がり路面はハーフウエット。走行ラインも徐々に乾き始め、各マシンがタイムを上げてくる。
公式テスト初日はGT500が#23 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生/ロニー・クインタレッリが1’47.944、GT300は#3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹/高星 明誠が1’58.379のトップタイムを記録した。
2日目の朝、上空に厚い雲が広がっていたが、8時半の走行前に太陽が顔を出し、ドライコンディションでセッションがスタート。
セッション後には公式戦でも大人気の「サーキットサファリ」がバス5台にファンが乗車。バスのすぐ脇をすり抜けるGTマシンのスピードを体感した。セッションの合間には、ピットビルの2階でジェンソン・バトン選手のトークショーが行われ、駆けつけた大勢のファンの前で1000kmレースへの思いや、F1マシンとのGTマシンの違い、300クラスとの混走の難しさなどを語った。またピットレーンではオープンピットが開催され、公式戦のピットウォークに匹敵するほどの人出で賑わった。
午後のセッションはSC訓練走行からスタート。時々雲が出る空模様だが気温は30℃を越え、来月の本番同様に気温と路面温度が上昇。結局この日のGT500のトップタイムは、午前のセッションに出た#19 WedsSport ADVAN LC500 関口 雄飛/国本 雄資/小林 可夢偉の1’48.975、GT300も#50 Ferrari 488 GT3 都筑 晶裕/新田 守男が出した1’59.636となった。
(撮影:中村佳史)